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森友、加計問題と東京オリンピックを繋ぐ自民党二階派。

renです。

 

安倍政権が森友、加計学園問題で急速に政治的体力を奪われ、衆議院の解散、総選挙へと逃げ道を求めたのは周知の事実ですが、この状況へと追い込まれた流れを主導したのは自民党幹事長である二階氏であるとの推測は、前文部事務次官である前川喜平氏が政権への批判的な証言を開始した頃からの僕の印象です。

前川喜平氏文部科学省天下り問題についての責任を問われ辞任へと至った事実は知られていますが、安倍政権に批判的な内容を公言し始めた理由が、「政権によって文部科学省を追われた高級官僚の反撃」程度の単純な話であるはずもありません。そこには政治的な意味合いが多分に含まれており、自民党内での勢力争いも深く関係していると考えています。

 

■きっかけは東京オリンピック

文部科学省への安倍政権からの風当りは、東京オリンピックの開催に伴う新国立競技場のデザイン変更問題やエンブレム盗作疑惑などの様々な不手際が注目された頃から強まっていたと考えています。

過重労働問題で刑事事件にまで発展した電通についても同じで、東京オリンピック招致に関するIOC元委員への買収裏金疑惑で、皇族の流れを汲む日本オリンピック委員会の武田会長が矢面に立たされた件で、日本オリンピック委員会ヘ助言を行っていながら無責任な態度で逃げに入った電通への政権からの制裁の側面が強く感じられます。

巷では盛り上がりに欠ける印象の東京オリンピック開催ですが、政治レベルでは国家の威信を賭けた重大な政治イベントの一つであり、それだけ神経を尖らせる問題でもある訳です。

別の一面では、多額の開催費用が見込まれる東京オリンピック開催に伴う様々な利権の確保は、政治家にとっては腕の見せ所で政治力が試される場面でもあります。

その利権確保での暗闘に端を発する流れが、前川喜平氏の行動の影に隠されていると推測しています。

 

文教族と道路族の暗闘

 東京オリンピックの開催については文部科学省が所管官庁となる訳ですが、自民党文教族と言えば「清和会」が中心的な存在として知られています。

東京オリンピック組織委員会の会長である森元総理の出身派閥でもあり、小泉元総理なども所属した派閥で現在も安倍総理が出身する総裁派閥。通称、細田派と呼ばれているこの派閥は自民党最大派閥としても知られています。

文教族の利権として私学助成金などの補助金配分が中心的な利権として知られていますが、多額の費用で建設される新国立競技場についても所管は文部科学省であり、文教族の利権の範疇でもあります。

一方、道路、建設族の中心人物として知られているのが自民党幹事長でもある二階氏です。政界を引退した古賀氏、青木氏と並び長く有力族議員として知られた存在ですが、この二階氏が領袖を務める自民党派閥「志帥会」は、中曽根康弘元総理大臣の結成した派閥「政策科学研究所」の流れを汲み、中曽根氏と前衆議院議員亀井静香氏が結成して現在へと至る派閥です。

現在でも参議院の有力者である息子の中曽根弘文氏、前回の衆議院選挙で初当選した孫の中曽根康隆氏が所属しており、中曽根一族の存在感は現在でも色濃く残っています。

この流れに繋がるのが、妹が中曽根弘文参議院議員の妻である前川喜平氏です。義弟が参議院の与党有力者である事実は、前川氏が事務次官まで上り詰めた官僚としてのキャリアを目には見えない政治力として大きく後押ししたに違いありません。

文教族の影響下にある文部科学省事務次官に道路族の元締め二階氏の「志帥会」と繋がる前川氏。この「志帥会」には文教族とも言われる文部科学大臣経験者の元衆議院議長伊吹文明史氏や中曽根弘文氏などの重鎮議員も在籍しており、文教族利権に全く無関心という状況にもありません。

東京オリンピック組織委員会の森会長を中心とした「清和会」が文教利権の確保に奔走する中、デザインや建設費用に難癖をつけての新国立競技場の建設計画仕切り直しには、道路、建設族議員の巻き返しの要素も排除できません。

 

そんな流れの中で、前川喜平氏は自身の就任前の不祥事を理由に、「清和会」を出身派閥とする安倍総理官邸から事務次官の座を追われた訳です。

事務次官まで上り詰めた高級官僚は、ある意味で政治家以上に政治的な振る舞いを身に着けているはずで、辞任後の前川氏の姿勢や言動には政治的な意味合いが多分に含まれていると考えています。

その意味や背後にある政治勢力の強い姿勢に慌てた菅官房長官が、いつになく冷静さを欠いた言動や行動に走ったのは周知の事実です。

官邸(清和会)に牙をむく自民党幹事長(志帥会)の構図は現在も続いていると想像しています。

 

失礼します。